hspとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字をとった略語です。最近では繊細さん、巷では言われています。そんなhspさんの多くが抱えるのは、仕事の悩みです。今日はそんなhspさんが保育士をしている場合の対処方法をお伝えします。
hspは保育士には向いてないの?
hspは、人より繊細な気質を持っているため、ちょっとしたことで動揺したり、情報処理が苦手だったりと、様々な特徴を持っています。そのため、接客などの感情労働は向いてないと言われることがあります。
とくに保育士は、子供がケガをしないように気を遣ったり、親御さんとの関係、周りの保育士との関係など、hspにとっては苦手な場面が多く出てくることは想像に難くありません。
ただし、hspの特性を保育士に活かしていくということもできます。hspだから即保育士に向いていないという判断はしない方がいいでしょう。
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hspが保育士をする際のデメリット
hspさんが保育士をする際のデメリットをまとめました。
子供に気を遣いすぎて疲れる
hspの特徴の一つとして、とても疲れやすいことが挙げられます。科学的にも、hspは人より受け取る情報量が多く、疲れやすいといったデータがでています。特に子供相手の仕事ということでとても神経を遣うため、とにかく疲労感があるということで悩んでいる保育士さんは多いです。
保育士同士の人間関係
一般的に、保育士となると同じ園の中で人間関係を続けていくことになります。この固定された人間関係はhspにとっては天敵です。上手くいっていた場合もそうですが、特に人間関係が上手くいかないと、大きく疲れてしまうということになりかねません。
また、女性が多い職場ということもあり、保育士同士の派閥争いなどに疲れてしまう、といった声も多く聞かれました。
不規則な労働時間
保育士となると、シフト制などで不規則な労働時間になってしまう園が多いです。とにかく疲れやすいhspにとっては、不規則な勤務はじわりじわりと効いてきます。また、行事などがあると長時間労働になってしまうこともあり、体力的にもhspにとっては厳しい環境となりやすい傾向があるといえるでしょう。
hspが保育士をするメリット
hspが保育士をするにはデメリットだけでなく、メリットもあります。
子供の目線になれる
hspは人の感情にとても敏感で共感力が高いです。そのため、子供とも同じ目線でものごとを考えられる強みがあります。保育士にとって一番大事なことは子供の立場になって考えること。そういった意味で、hspの共感力は非常に大きなメリットとなります。
危機察知能力が高い
繊細さんであるhspは、五感がとても高く、危機察知能力に優れています。そのため、子供の安全を守るのにとても向いています。周りの状況を素早く把握し、起こる危険を未然に防いだりといった活躍をすることができるでしょう。
責任感が強い
hspは責任感がとても強いです。生活するうえでは苦労する点ではあるのですが、〇〇すべき、自分が合わせなくては、といった他者を優先する思考の癖があります。そのため、子供たちに対しても、周りにはない高い責任感で向き合うことができるという強みがあります。
hspでも保育士を続けていくための対処法
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hspが保育士という仕事をするには、メリット、デメリットがあるという点があることはわかったと思います。では、それを踏まえて、保育士を続けていくためにはどういった対処をしていけばいいのでしょうか。
働きやすい職場を第一に
hspが保育士をする場合は、給料などよりもまず働きやすい職場かどうかを第一に考えましょう。例えば、不規則な勤務がないか、また人数に余裕があるのかなど、hspでも出来るだけ負担なく働ける職場を選ぶようにしましょう。
異動、転職は積極的に
保育士は、求人が多くあります。そのため、自分に合わないなと思ったら、異動や転職は積極的に行っていくようにしましょう。一番ダメなのは、合ってない環境で頑張ろうという思考です。合わない環境を自分のせいに考えてしまいがちですが、合わない時は合わないと割り切って考えることが大事です。
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保育実習は力を抜いて取り組む
こちらはまだ保育士になるまでの段階ですが、hspだと、保育実習の段階からかなり大変だったという声が、ネット上や知恵袋などで聞かれました。ただでさえ気を遣いすぎてしまう上に、実習となるとがちがちに緊張してしまい、非常に疲れてしまうという声が多く聞かれました。無理をせず、力を抜いていきましょう。
正社員にこだわらない
hspだけど保育士という仕事が好きでやりたい。ただ負担が多すぎて厳しい。そんな時は正社員にこだわらないというのも一つの手です。正社員ですとどうしても責任も重くなりがちです。仕事に潰されてしまう、と思ったら、一度アルバイトでやってみるなど、続けやすい環境を探しましょう。
自分に合った環境で楽しく仕事を!
仕事をするうえで大切なのは、自分がいかに楽に続けていけるかということです。合わない職場で無理に頑張るのではなく、出来るだけ自分にあった環境を見つけるのが楽しく仕事を続けるコツです。子供と関わる仕事がしたい、と思ったら、他にも保育補助や学童、ベビーシッターなど仕事も色々あります。ぜひ自分にあった働き方を見つけてくださいね!